213話

レジーナは、今日ダグラスとこんなことをするなんて、特にこんな場所で、思ってもみなかった。

妊娠が分かってからというもの、彼らはほぼ一年間、とても慎重に過ごしてきた。

しかし今回は、ただ理性を失ってしまったのだ。

突然、ラウンジのドアをノックする音が聞こえた。

レジーナはまだ余韻に浸っていた。そのノック音で現実に引き戻された。

彼女はあわててドレスを着ようとしたが、慌てているせいでファスナーがうまく上がらなかった。

ダグラスは相変わらず落ち着き払って歩み寄り、ゆっくりとドレスのファスナーを上げてやった。彼はさらに裾を整えてから、ソファに置いてあった自分のシャツとズボンを手に取った。

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