182話

晩秋の夜は涼しかった。

しかし寝室の中は、まるで炎が燃えているかのように灼熱だった。

レジーナはベッドに横たわり、彼女の上に覆いかぶさるダグラスの肩を、腕が抑えきれないほど強く掴んでいた。感情が高まるにつれ、彼女の指先は彼の肌に食い込んでいった。

ダグラスの頭は彼女の胸に埋もれていた。

レジーナは目を細め、切望に滴る声で言った。「んん…ダーリン…」

その「ダーリン」という言葉に、ダグラスは自分の体全体が熱い鋼鉄の塊に変わったように感じた。このまま続けば、物事は必ず制御不能に陥るだろう。

最初は、彼はいつものように、彼女の繊細なシルクのナイトガウン越しに、痛みを伴う硬くなった胸を優し...

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