172話

夜、レジーナはベッドで寝返りを打ち、眠れずにいた。

彼女の慢性的な頭痛がまた悪化していた。

以前なら、こんなときは必ずピルのボトルを取り出して何錠か飲んでいただろう。

しかし今は妊娠中で、医師から特定の薬を服用しないよう明確に警告されていた。

レジーナには痛みに耐えるしか選択肢がなく、それはまるで蟻に噛まれているような感覚だった。

ダグラスはまだ書斎で仕事に忙しく、それがレジーナにとって一人で耐えることをさらに難しくしていた。彼女は真夜中まで耐えた。

ダグラスが寝室に戻ってこないのを見て、彼女はついに我慢できなくなった。

彼女は布団を投げ捨て、ベッドから出て、柔らかいスリッパを履...

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