110話

レジーナは彼のキスで心臓の鼓動が早まった。ダグラスは彼女の唇から不本意ながら離れ、まず彼女の耳たぶを軽く噛み、それから彼女の細く優雅な首筋に唇を軽く滑らせた。

彼は彼女に深いキスをしたかったが、後で彼女が仕事に行かなければならないことを思い出し、誰かに吸い跡を見られるのは彼女にとって良くないだろうと考えた。そのため、彼は痕を残さないよう軽くキスをした。

広々としたオフィスは清潔で明るく、かすかな心地よい木の香りがした。

そんな環境の中で、ソファに座る二人の乱れた様子は少し場違いに思えた。

ダグラスの白いシャツは、レジーナの情熱の熱さのあまりボタンまで取れてしまっていた!

レジーナは言...

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